自社のWEBサイトを作る際、「デザインを魅力的にしたい」「コンテンツを充実させたい」と考える方は多いことでしょう。一報で、WEBサイトの成果は見た目や内容だけでなく、ユーザーが目的の情報にスムーズにたどり着けるかどうかが大きく左右します。WEBサイトの本質は 「情報をいかに整理し、適切に伝えることができるか」 にあり、その基盤となるのが 「WEBサイトの構造化」 です。
特にWEBサイトの担当者にとって、構造化を意識することは「成果を出すWEBサイト」を作るための第一歩ともいえます。本記事では、そのWEBサイトの構造化の基本について解説します。
WEBサイトの「構造化」とは？
一般的に「構造化」とは、情報を分かりやすく整理し、必要な情報にスムーズにアクセスできるようにすることを指します。しかし、この考え方をより深く掘り下げると、哲学の一分野である構造主義と通じる部分があります。
構造主義とは、1960年代にフランスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの理論をもとに、クロード・レヴィ＝ストロースやロラン・バルトらによって発展した思想です。構造主義では、個々の要素は、それ単体で意味を持つのではなく、全体の中での関係性によって意味を持つとされています。言語もその一例であり、単語単体ではなく、文の中での配置や文脈によって意味が生まれます。この考えをWEBサイトに当てはめると、各ページやコンテンツは単独で存在するのではなく、サイト全体の構造の中で意味を持つということになります。つまり、WEBサイトの構造化とは、単にページを整理するのではなく、情報同士の関係を論理的に設計し、ユーザーがスムーズに理解しやすい状態にすることを意味します。
この考えを日常の例に置き換えると、ショッピングモールの設計に似ています。もし、モール内の店舗がランダムに配置されていたら、目当ての店を探すのに時間がかかり、買い物がスムーズにできません。しかし、実際のショッピングモールでは、1階には短時間で買い物を済ませられる化粧品やブランド品、雑貨が配置され、2階にはじっくり選ぶ衣料品やファッション関連の店舗があり、最上階には買い物の後にゆっくり過ごせる飲食店が並んでいます。さらに、フロアマップやエスカレーター、エレベーターなどが適切に配置されているため、訪問者は迷わず目的の店舗にたどり着くことができます。
WEBサイトの構造化も、この考え方と同じです。例えば、ECサイトでは、トップページで全体の概要や主要なカテゴリを紹介し、カテゴリページでジャンルごとの商品一覧を表示し、商品詳細ページで商品のスペックやレビューを説明するといったように、情報が階層的に整理されています。このようにサイトの構造を適切に設計することで、訪問者は迷わずに目的の情報へたどり着くことができます。
WEBサイトの構造化は、単なる情報整理ではなく、個々のページがどのような意味を持ち、どのように全体とつながるかを設計することだといえます。これにより、ユーザーは直感的に情報を見つけられ、サイト内を迷わずに回遊できるようになります。また、検索エンジンもサイト内の情報を正しく理解し、適切に評価できるようになります。
つまり、WEBサイトの構造化とは、情報を適切な関係性の中に位置づけ、意味を持たせることで、使いやすく、価値のあるサイトを作ることなのです。WEBサイトの設計を考える際には、デザインやコンテンツだけでなく、情報の整理と意味のある構造を意識することが鍵となるでしょう。
WEBサイトにとって構造化が重要な理由
WEBサイトを効果的に運用し、成果を最大化するためには、情報の構造を適切に整理することが欠かせません。構造化がしっかりと設計されていると、ユーザーが目的の情報にスムーズにたどり着きやすくなり、検索エンジンからも適切に評価されやすくなります。さらに、運用面でもコンテンツの追加や管理がしやすくなり、サイトの成長をスムーズに進めることができます。ここでは、WEBサイトの構造化がもたらすメリットを 「ユーザーの利便性」「SEO対策」「運用のしやすさ」 の3つの視点から解説します。
① ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着ける
WEBサイトの目的は、単に情報を発信することだけではなく、訪れたユーザーが知りたい情報にスムーズにたどり着けるようにすることです。そのためには、情報を適切に整理し、直感的に理解できる構造を作ることが欠かせません。
ユーザーは必ずしもトップページからサイトに訪れるとは限りません。検索エンジンやSNS、外部リンクなど、さまざまな経路から特定のページに直接アクセスすることが多いため、どのページから訪れてもサイトの全体像が把握でき、必要な情報へ迷わず進める設計が求められます。
こうした「迷わず目的の情報にたどり着けるWEBサイト」を実現することは、ユーザーにとっての利便性向上だけでなく、企業側にとっても大きなメリットをもたらします。
まず、商品購入や問い合わせ、資料請求など、企業にとって重要なアクションを促すためには、ユーザーがスムーズに該当ページへたどり着けることが不可欠です。構造が整理され、適切な導線が設計されていれば、ユーザーは迷わず行動を起こしやすくなります。
また、マーケティング施策の効果を最大化できます。たとえば、広告やSNS、メールマーケティングを通じてユーザーをサイトへ誘導しても、サイト内で情報が整理されていなければ、ユーザーは途中で離脱してしまいます。しっかりと構造化されたサイトは、流入したユーザーを適切に目的のページへ導き、広告費の投資対効果（ROI）を高めることにもつながります。
このように、WEBサイトの構造化は、ユーザーの利便性を向上させるだけでなく、企業の成果にも直結する重要な要素です。サイト全体の階層やページ間のつながりを適切に設計し、訪れたユーザーが迷わず行動できる環境を整えることが、成功するWEBサイト運営の鍵となります。
②検索エンジンがクロールしやすくなる
検索エンジンはWEBサイトの情報を効率的に整理し、適切に分類するために、サイト全体の構造を解析しています。そのため、情報が整理され、論理的に構築されたWEBサイトは、検索エンジンに正しく認識されやすくなります。結果として、検索結果に適切に反映され、より多くのユーザーにサイトを見つけてもらいやすくなります。
特にGoogleは、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるサイトを評価するため、分かりやすいサイト構造が求められます。ページ同士の関連性が明確になっていれば、検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回し、サイト内の情報を正しく理解できるようになります。逆に、情報がバラバラに配置されていたり、どこに何があるのか分かりにくいサイトは、検索エンジンが適切に解析できず、検索結果への影響が出る可能性があります。
また、サイト内のページが適切につながっていると、検索エンジンはその関係性を認識しやすくなります。これにより、特定のキーワードに対して正確なページを検索結果に表示しやすくなり、WEBサイト全体の評価向上につながります。
さらに、検索エンジンに対してサイトの情報を明確に伝える方法として、構造化データを活用することも有効です。適切に設定された構造化データは、検索結果の表示を強化し、より多くのユーザーの目に留まる機会を増やします。
WEBサイトの構造化は、ユーザーにとっての使いやすさだけでなく、検索エンジンがサイトを正しく解析し、適切に評価するためにも重要な要素です。情報の整理と明確な関係性の構築を意識することで、検索エンジンにとっても理解しやすいWEBサイトを実現できます。
③ 将来的なサイト運用がスムーズになる
WEBサイトは、一度作って終わりではなく、継続的に運用しながら成長させていくものです。新しい情報の追加や既存コンテンツの更新、デザインの見直しなど、運用の過程ではさまざまな変更が発生します。このとき、サイトの構造が整理されていれば、作業の効率が向上し、不要な手間をかけずにスムーズに管理することができます。
例えば、新しいコンテンツを追加する際に、適切なカテゴリやページの役割が明確であれば、「どこに掲載すべきか」を迷うことなく判断できます。逆に、構造が整理されていないサイトでは、似たような情報が分散してしまい、同じようなページが増えて管理が煩雑になることがあります。これにより、サイト全体の統一感が失われ、ユーザーにとっても分かりにくいサイトになってしまう可能性があります。
また、サイトの構造が適切に設計されていれば、URLの管理も統一しやすくなります。あらかじめルールを決めておくことで、不要なリダイレクトの発生を防ぎ、サイトの整理がスムーズになります。URLが統一されていると、検索エンジンの評価も維持しやすくなり、SEOの面でもプラスに働きます。
さらに、WEBサイトの成長に伴い、新たな事業展開やサービス追加に対応する必要が出てくることもあります。このとき、サイトの構造が柔軟に設計されていれば、新しいページやカテゴリを追加する際の影響を最小限に抑えることができます。一方、最初の設計が不十分だと、後から構造を変更する必要が生じ、そのたびに大幅な修正が必要になることも少なくありません。
このように、WEBサイトの構造化は、運用の負担を軽減するだけでなく、長期的な視点でスムーズなサイト運営を支える基盤となります。初期の段階でしっかりと「情報の整理」と「設計」を行っておくことで、将来的な拡張にも柔軟に対応でき、無駄な工数を削減しながら効率的な運営が可能になります。
WEBサイトの構造化にデメリットはあるのか？
WEBサイトの構造化は、ユーザーの利便性を向上させ、SEOにも有利に働く重要な要素です。しかし、導入や設計の段階では、いくつかの注意すべき点もあります。ここでは、構造化を進める際に考慮すべきポイントを解説します。
① 初期設計の負担が大きい
WEBサイトの構造化を適切に行うには、情報を整理し、どのように配置するかを事前に計画する必要があります。特に、コンテンツの種類が多いサイトでは、適切なカテゴリ分けや内部リンクの設計が複雑になり、時間や労力がかかることが避けられません。「とりあえず作ってから整理する」という方法では、後から修正が大きくなり、かえって運用負担が増えることもあります。
最初にしっかりと設計することで、長期的に見ればサイトの管理がしやすくなり、成果を上げやすくなります。ただし、WEBサイトの構造設計には専門的な経験や知識もある程度必要なため、自社で対応が難しい場合は、WEB制作会社などの専門家に相談するのも一つの手です。適切なアドバイスを受けながら進めることで、よりスムーズに構造化を実現できます。
② 過度な構造化が逆効果になることも
WEBサイトの構造化は、情報を整理し、わかりやすく配置するうえで重要ですが、過度に厳密な設計はかえって柔軟性を損なう原因となることがあります。
例えば、新しい事業やサービスを開始した際、既存の階層構造が厳格すぎると、新しい情報をどこに組み込めばよいか判断が難しくなります。無理に既存のカテゴリに追加しようとすると、サイト全体のバランスが崩れ、かえって情報が分かりにくくなることもあります。
さらに、以下のような問題が発生する可能性があります。
・階層が深くなりすぎる（例：「ホーム > サービス > 企業向けサービス > 中小企業向け > 導入事例」）
・リンクが多すぎて迷ってしまう（例：1ページ内に大量の関連リンクがある）
・ナビゲーションが複雑すぎる（例：カテゴリ数が多く、メニューが煩雑になる）
これらの問題を防ぐためには、「現在の情報を整理するだけでなく、将来的に柔軟に拡張できる余地を残す」 という視点が重要です。
例えば、新規カテゴリの追加を前提にした設計を行うことで、後から新しいコンテンツを無理なく組み込めるようになります。また、トップページや主要なページから新規コンテンツへ誘導しやすい導線を確保することで、ユーザーが自然に新しい情報へアクセスできる仕組みを作ることが可能です。さらに、カテゴリとは別に「タグ」などの分類方法を活用することで、異なる視点からコンテンツを整理し、柔軟な情報管理が実現できます。こうした工夫を取り入れることで、サイトの構造に適度な柔軟性を持たせながら、将来的な拡張にも対応しやすくなります。
③ 運用後も状況によって構造の見直しが必要になることも
WEBサイトは、運用を続ける中で、事業の拡大や新規サービスの追加に伴い、コンテンツが増えていきます。その際、初期に決めたサイト構造が最適でなくなることがあります。
例えば、新しいサービスが追加された際、既存のカテゴリに無理やり組み込んだ結果、情報の整理が不十分になり、かえってユーザーが迷ってしまうケースもあります。
このような問題を防ぐためには、定期的にサイトの構造を見直し、情報の整理を行うことが重要です。
WEB担当者が意識しておきたいWEBサイト構造化の基本
企業のWEB担当者がWEBサイトの構造化の基本を理解していることで、WEBサイト運用の最適化とビジネス成果の向上につながります。自社のビジネス目標に沿った情報設計や導線の最適化ができることで、コンバージョン率の向上やユーザーの満足度向上につなげることができます。また、WEB制作会社とのやり取りもスムーズになり、意図した成果を効率的に実現できるのも大きなメリットです。
例えば、新しいコンテンツを追加しようとした際に、どのカテゴリに配置すべきかが分からず迷ってしまったり、既存のページと重複する情報が発生してしまうことがあります。さらに、サイトの導線が整理されていなければ、ユーザーが目的のページにたどり着けず、結果として離脱率の増加やコンバージョンの低下につながる可能性もあります。
自社のサービスや事業など、発信したい情報に精通しているWEB担当者がサイトの構造化について理解していれば、新しいコンテンツをどこに配置するべきかをスムーズに判断できるため、情報が散逸せず、統一感のあるサイト運営につながります。また、ユーザーの行動導線を意識したページ設計が検討できるため、適切なリンクの配置やナビゲーションの改善によって、ユーザーの利便性をより高めることができます。
加えて、企業のWEB担当者が自身でSEOやマーケティング施策を行う際にも、サイトの構造が整理されていることで施策が有利に働くと考えられます。検索エンジンが正しく情報を認識し、意図したキーワードで上位表示を狙うためには、適切な階層構造や内部リンクの設計が必要です。こうした構造の理解がなければ、どれだけ良質なコンテンツを追加しても、検索エンジンやユーザーに十分に届かない可能性があります。
また、社内でのWEBサイトの管理体制を考えたとき、担当者が変わるたびに「このページはどこにあるのか」「この情報をどこに追加すればいいのか」といった混乱が生じるケースも少なくありません。構造がしっかり整理されていれば、引き継ぎがスムーズに行え、長期的な運用の負担を軽減することができます。
WEBサイトの構造化は、制作の段階だけでなく、「運用しながら成長させていくための設計」という視点でも重要になります。企業のWEB担当者は、日々の管理や施策の効果を最大化するためにも、構造を意識しながらサイトを運用していくことが求められます。
典型的な構造化フォーマット
多くのWEBサイトでは、情報を整理しやすいように一定のフォーマットに沿って構造化されているケースが多く見られます。
WEBサイトの構造には一定のフォーマットがあり、多くのユーザーはそれを前提に直感的な操作をしています。例えば、ECサイトなら「トップページ → カテゴリページ → 商品詳細ページ」、企業サイトなら「企業紹介」のカテゴリの中に「企業理念」「会社概要」「沿革」といったコンテンツが含まれる。こうしたフォーマットを無視して独自のレイアウトにすると、ユーザーが目的の情報を見つけにくくなり、離脱率の増加やコンバージョン低下につながる可能性があります。
また、典型的なフォーマットに基づいた構造は、検索エンジンにも理解されやすく、SEOの評価向上にも寄与します。内部リンクやカテゴリの整理が適切に行われていれば、検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回し、サイト全体の評価が高まりやすくなります。
さらに、WEB担当者が構造の基本を理解していれば、新しいコンテンツをどこに配置すべきか判断しやすくなり、サイト運用の負担が軽減されます。制作会社とのやり取りもスムーズになり、要件のズレを防ぐことができるでしょう。
WEBサイトの成果を最大化するためには、単にコンテンツを充実させるだけでなく、ユーザーの期待に沿った構造を意識し、適切に管理することが不可欠です。
代表的なフォーマットの例として、以下のような形が挙げられます。
ツリー構造型（一般的なコーポレートサイトやECサイトなど）
・「トップページ → カテゴリページ → 詳細ページ」という階層的な整理が基本
・ユーザーが求める情報へ段階的にアクセスしやすい
フラット構造型（LPや小規模サイトに多い）
・階層を浅くし、重要な情報へ直接アクセスできる設計
・回遊よりも、特定のコンバージョンを重視
ハブ＆スポーク型（メディアサイトやブログ）
・メインのコンテンツ（ハブ）から関連ページ（スポーク）へ適切にリンクを張る
・ユーザーのサイト内回遊を促し、滞在時間を延ばす
適切なフォーマットを選び、整理された構造を作ることで、ユーザーの利便性が向上し、SEO評価の向上や運用負担の軽減といったメリットを得ることができます。
コンバージョンから逆算する構造化の考え方
WEBサイトの構造は、単に情報を分類するだけではなく、企業の目標を達成するために設計されるべきものです。そのためには、最初にコンバージョンポイントを明確にし、それに向けた導線を意識した構造を作ることが重要です。
例えば、ECサイトであれば「商品詳細ページから購入ボタンへ」、コーポレートサイトであれば「サービスページから問い合わせページへ」など、ユーザーが自然にアクションを起こせる流れを意識する必要があります。そのため、各ページをどのように結びつけるか、どこにどの情報を配置するかを戦略的に決めることが求められます。
その他の留意事項
ナビゲーション（UI/UXとの関係）
サイトの構造化を考える際、ナビゲーションの設計も欠かせません。ユーザーが迷わずに目的のページへたどり着けるように、シンプルで直感的なメニュー構成を意識することが大切です。パンくずリストを活用することで、現在地を分かりやすく示し、サイト内の移動をスムーズにすることも有効です。
URLの付け方
サイト構造を明確にするためには、URLの設計も統一感を持たせることが重要です。例えば、ECサイトであれば「/products/category/item-name」といった階層構造を明示するURLが望ましいです。一方で、不要なパラメータが多すぎるURLは検索エンジンにとってもユーザーにとっても分かりにくいため、シンプルな命名規則を設定しておくことが推奨されます。
WEBサイトの構造化を適切に行うことで、ユーザーの利便性が向上し、検索エンジンの評価も高まり、運用の負担も軽減されます。企業のWEB担当者は、単にデザインやコンテンツの見栄えを考えるだけでなく、情報の整理やサイト全体の導線設計を意識し、成果につながるサイト運営を目指すことが重要です。
まとめ
WEBサイトの構造化は、デザインやコンテンツと同様に、成果を生むWEBサイトづくりに欠かせない要素です。
ユーザーが迷わず情報にたどり着けること、そして検索エンジンに適切に評価されることが、成果を生むWEBサイトにとって重要なポイントです。
特に、WEBサイトを初めて作る場合は、最初の段階で情報の整理と構造の設計を意識することが、後のSEO対策や運用のしやすさに大きく影響します。
「とりあえず作る」のではなく、「長期的に運用しやすい構造を考えて作る」ことが、WEB担当者に求められる大切な視点です。適切な構造設計を行うことで、サイトの成長と成果につながるWEBサイトを実現できます。
